診療科目
  1. TOP
  2. スポーツ歯科

スポーツ歯科

健康の維持、増進や体力の向上のためにおこなうのがスポーツ本来の目的ですが、時にはスポーツによって怪我をして、健康が損なわれることもあります。スポーツマウスガードは、お口のまわりを保護する装置です。マウスガード、マウスピース、プロテクターなどとも呼ばれています。

スポーツマウスガードを装着することにより、外力からの衝撃をやわらげ、あごの骨折、歯の破折や唇、舌、頬(ほお)の損傷を防ぐことができるのです。脳震盪(のうしんとう)の予防にもなります。

みろ歯科では、怪我の予防のためのマウスガードの作製や、歯の怪我の治療をおこなっております。

歯の外傷

硬組織損傷として歯の破折・脱臼や顎骨骨折、軟組織損傷として口唇や頬粘膜などの損傷がみられます。
咀嚼(摂食)機能、発音・会話機能が阻害され、顔貌を含めた審美性の低下などが生じます。
歯の破折・脱臼は上顎前歯、特に中切歯に好発します。
破折や不完全脱臼で痛みがない場合、プレーの続行も可能ですが、競技終了後は破折片を持って速やかに歯科を受診しましょう。
完全脱臼(脱離)や歯がめり込んだ(陥入)場合、即時プレーから離脱させ、止血や除痛などの応急処置を施し、緊急に歯科受診することが望ましいです。
脱落歯でも、状態が良ければ再植治療が可能であり、あきらめずに探して、適切に保存して歯科に持参すると良いでしょう。

脱落歯の取り扱いの注意

1.歯根を触らない、こすらない。

2.汚染がひどい場合のみ、水でそっと洗う(30秒以内)。

3.歯が簡単に戻ればそっと戻し、戻せなければ以下の液体に漬ける(乾燥は厳禁)

①歯の保存液
②牛乳や豆乳
③生理食塩水

4.できるだけ速やかに歯科を受診

※歯が脱落した場合、歯の根の周りの細胞は、水道水中の塩素に弱いので、長く洗ったり、漬けたりしない。

歯科外傷の予防

歯科外傷の安全対策として、格闘技やコンタクトスポーツではマウスガードの装着が有効であり、義務化や推奨されている競技も多いです。
う蝕歯(むし歯)は胎<破折しやすいため、治療を受けておくことが望ましいです。
歯列矯正中の歯は脱臼しやすく、矯正装置の破損や口腔内軟組織損傷も起こしやすいので、治療状況に応じたマウスガードの装着が推奨されます。
上顎前突症(出っ歯)を有する場合、前歯部外傷リスクが高いため、積極的にマウスガード装着が薦められます。
埋伏智歯(親知らず)の存在は、下顎骨の骨折リスクが高くなるため、コンタクトスポーツや格闘技では不必要な智歯を予防的に抜歯しておくことが望ましいでしょう。

マウスガードの例

スポーツマウスガードの装着を義務づけているスポーツ団体

スポーツ名 団体名 条  件
ボクシング 日本アマチュアボクシング連盟 スポーツマウスガードを装着しないと
出場資格なし
空手 国際空手連盟-極真会館
ラクロス(女子) 日本ラクロス協会
アメリカンフットボール 日本社会人アメリカンフットボール協会 スポーツマウスガードを装着しないとペナルティが課せられる
ラグビー 日本ラグビーフットボール協会-高校ラグビー、関東医歯薬リーグ  
インラインホッケー 日本アイスホッケー連盟 20歳以下はマウスガードの着用が必要
キックボクシング 新日本キックボクシング協会  

スポーツマウスガードの装着が推奨されるスポーツ

アメリカンフットボール、インラインホッケー、キックボクシング、ボクシング、ラグビー、空手 ラクロス、アイスホッケー、サッカー、スカッシュ、テコンドー、バスケットボール、ハンドボール フィールドホッケー、ラケットボール、スキー、スノーボード、モトクロス、体操、水球、柔道 乗馬、重量挙げ、砲丸投げ、円盤投げ、自転車 など

スポーツマウスガードの効果

スポーツ先進国であるアメリカの歯科医師会は、アメリカ国内でおこなわれるスポーツの試合中にスポーツマウスガードを装着することにより、年間20万件以上のあごや歯などの外傷を防いでいると報告しています。日本でも予防効果が高いという同様の報告がみられます。

また、正しいスポーツマウスガードの使用は、体のバランスの安定、筋力の向上が見られるだけでなく、スポーツの種類によっては競技力が向上すると報告されています。

スポーツマウスガードの種類

スポーツマウスガードには、スポーツ用品店などで販売されている「簡易タイプ(市販タイプ)」と、歯科医院で精密に作製する「カスタムメイドタイプ」があります。

簡易タイプのものは、安価で自分で作製できる反面、口を開けると落ちてしまったり、正しいかみ合わせができず、あごの関節を痛めてしまうこともあります。
カスタムメイドタイプのスポーツマウスガードは、歯の型をとって精密に作られるため、口を開けるとすぐに落ちることもなく、簡易タイプに比べて違和感も少なく、また安全です。

スポーツマウスガード作製の流れ

初診時(カウンセリング、診査、歯型とり)

・スポーツマウスガードについて、わかりやすくご説明いたします。些細なご質問も、どうぞご遠慮なくしてください。スポーツマウスガードを作製するかどうかは話を聞いてから決めたいという方も、お気軽にご活用ください。お手数ですが、ご来院の際はご予約ください。
・お口の中を診査し、かみ合わせ、虫歯や歯周病の有無や状態、あごの関節(顎関節)の状態などを調べます。
・大きな虫歯がある場合は、スポーツマウスガードは原則として作製できません。虫歯の治療を終えてからスポーツマウスガードを作製します。
・スポーツマウスガード作製のため、歯の型をとります。スポーツマウスガードの種類、色をお選びいただきます。

マウスガードのお渡し

でき上がったスポーツマウスガードを微調整した後お渡しします。

アフターケア

・スポーツマウスガードを使用し続けると、だんだん擦り減ってきます。古くなったものは、新しいものに交換してください。
・スポーツ選手にとって、かみ合わせは大切なものです。歯がないとくいしばることができず、力が入りません。虫歯や歯周病の治療・予防処置を併せておこなわれることをおすすめします。

※2006年4月から、高校ラグビーでのマウスガードの着用が義務化されました。
※スポーツマウスガードは、大きな虫歯などの問題がなければ、2回のご来院でお渡しできます。お気軽にご相談ください。ご来院の際は、お手数ですが事前にご予約ください。

スポーツマウスガード(マウスピース)の作成は、ぜひ「みろ歯科」にお任せ下さい!

福岡歯科大学で開催された日本スポーツ歯科医学会に参加し、「キックボクシング愛好家へ矯正歯科治療後にマウスガードを装着した症例」の発表を行い、学会誌への掲載と、認定証を頂きました。
スポーツマウスガード(マウスピース)の作成は、ぜひ「みろ歯科」にお任せ下さい!

マウスガード
マウスガード
マウスガード

余談ですが

院長も筋トレ時、高重量を扱うときに装着しています。
主にビッグツリー・ラグザ店でベンチプレス40kg10回3セット、スクワット50kg10回3セット、デッドリフト60kg10回3セットを週1~2でやっています(2017年)。
パーソナルやエニタイムでベンチプレス60kg10回3セット、スクワット100kg10回3セット、デッドリフト100kg10回3セットで攻めています(2019年)。
ベンチプレス75kg10回3セット、スクワット100kg10回3セット、デッドリフト100kg10回3セットで攻めています(2021年)。

スポーツ歯科